スイッチ・リレー・モーター・インバーター・・・あらゆる部品不足に直面するセットメーカー!
今、多くのセットメーカー(自動機・省力化装置製造業)が部品不足による調達難で苦しんでいます。
従来も、好景気の時は「ボールネジ不足」「直動ガイド(LMガイド)不足」に悩まされてきましたが、今回は従来の部品不足・資材不足とはレベルが違います。
今回のモノ不足は、付加価値が高い「ボールネジ」「直動ガイド」「LMガイド」あるいは「モーター」「インバーター」「PLC」といった高付加価値部品だけでなく、従来は何の苦労をすることなく、即納で入手できた様な「スイッチ」「リレー」「ボタン」といった、汎用部品すらも入手できなくなっているからです。
受注しても、部品不足で出荷できない、売上が立たない・・・
その結果、せっかく装置を受注しても「出荷ができない」「売上が立たない」という悩みに直面しているセットメーカーが数多くあります。
それどころか装置の大部分が完成しているにも関わらず、一部の部品が揃わない為に出荷ができない結果、資金繰りが大幅に悪化しているセットメーカーもあります。セットメーカーの場合は仕入が先行するので、どうしても資金負担が発生してしまう、というのは従来から業界特有の悩みではありました。今回はそれが、さらに悪い方向に向いている訳です。
今、明確になったセットメーカー(自動機・省力化装置製造業)の経営リスク
そもそも、今回の「部品不足」「資材不足」危機が起きる前から、セットメーカーには次の様な構造的な3つの課題がありました。それは、
課題1)景気変動の波をモロに受ける
景気が良い時はめちゃくちゃ忙しくなる。悪い時はめちゃくちゃ悪くなる、という景気変動の影響をモロに受けるというのが、自動機・省力化設備製造業の業種特性です。
課題2)仕事を受けるキャパに限界がある
といって、景気が良い時に目いっぱい仕事を受けられるか、というと必ずしもそうではありません。セットメーカーのキャパ(=仕事を受け入れる限界)は設計者の対応能力にあります。
課題3)優秀な設計者が慢性的に足りない
装置のコストの9割以上が設計段階で決まります。つまり優秀な設計者が設計した装置は、手離れも良く儲かりますが、そうした優秀な設計者が慢性的に足りないのも業界の大きな悩みの種です。
こうした従来の課題に加え、「部品不足・資材不足等のサプライチェーンのリスクの影響を受けやすい」という4つ目の課題が、セットメーカー業界で表面化してきている、ということなのです。
つまり、これら従来から存在する“3つの課題”に加えて今回の“4つ目の課題”、これら課題の影響を受けない様な「新規事業」こそが、今、セットメーカーに求められることだといえます。
では、これら4つの課題の影響を受けないセットメーカー(自動機・省力化装置製造業)向けの
「新規事業」とは、どんな事業なのでしょうか?
それは、『部品加工事業』です。
セットメーカーが「部品加工事業」を手掛けるべき8つの理由
「えっ、部品加工事業?」
「そんな、ウチは加工設備もそんなに持ってないし、無理だよ」
と、思われた経営者の方も多いかもしれません。しかし、あらためて、
セットメーカーが手掛ける部品加工事業は、本業と大きなシナジーがあるのです。
今、セットメーカーが「部品加工事業」を手掛ける理由を次に述べます。
理由1)「円安」の恩恵を受ける優良企業を狙うことができる
部品加工事業でターゲットとするべき顧客は、いわゆる「半導体製造装置」や「競争力のある生産財・産業機械」を手掛ける装置メーカーです。こうした生産財メーカー、産業機械メーカーは「円安」の恩恵を受けて利益を増やしています。こうした会社を新規事業のターゲットとするのです。
理由2)設備投資は無し、外注活用でこなせる
世の中の部品加工業で、100%内製でこなしているケースは皆無です。必ず外注を活用して部品加工の対応をしているものです。特に一品物の装置の部品加工はその傾向が強いです。言い換えれば部品加工の為の設備投資を行う必要はなく、外注活用でこなせるのが大きなメリットです。
理由3)自社のノウハウを、そのまま活用できる
自社もセットメーカーですから、部品加工の仕入を必ず行っているはずです。そうした外注・仕入ノウハウをそのままビジネスに活かすことができます。
理由4)「顧客代行」を行うことができる
価格競争回避のポイントは「顧客代行」です。例えば、前述の理由1)で述べた、狙うべきターゲットとなる生産財メーカーあるいは産業機械メーカーにおいても、膨大な点数からなる「部品加工調達」は実は悩みのタネです。そうした顧客の煩雑な部品加工調達業務を、そのまま肩代わりできるという「顧客代行」を実現できる、というのは大きな訴求ポイントになります。
理由5)設計者の手を煩わせない
設計者の手を煩わせることがないので、自社の設計能力のキャパを気にすることなく受注をこなすことができます。
理由6)受注しやすく、手離れが良い
一品料理の装置業は、受注するのも一苦労かつ手離れが悪く、新規顧客だと検収を上げるのも一苦労です。それに対して部品加工は受注がずっと容易であり、かつ手離れが良いので経営的にみてもリスクがずっと低くなります。
理由7)リピート受注を狙え、ストック収入になりやすい
装置の受注は、山・谷のある“スポット”の受注です。それに対して部品加工はリピート性が高く、いわば“ストック”の受注になり得ます。逆にいえば、セットメーカーが手掛けるべき部品加工事業のポイントは「リピート受注を狙うことができる」ことであり、そうしたポイントをいかに押さえるかも、今回のセミナーのポイントになります。
理由8)部品加工事業は、実は成長産業である!
ミスミが手掛けるメヴィーや、数億円の資金調達を実現して話題を呼ぶキャディ、また右肩上がりで売上を伸ばすプロトラブス。全て部品加工事業を手掛けている会社です。
実は、部品加工事業は成長産業です。
ただし、従来型の会社の様に「モノを売る」という発想ではなく、いかに「コトを売るのか」が、業績を伸ばす部品加工事業のポイントです。
船井総合研究所では過去15年以上にわたり、数多くのセットメーカー(自動機・省力化装置製造業)への業績アップ支援に取組んできました。
その中で、前述の「部品加工事業」への参入により、不安定であった装置業1本から、新たな部品加工事業への展開により、会社の経営全体を安定化させることに成功し、部品不足・資材不足の現在でも装置事業の売上減少・利益減少を、部品加工事業による利益でカバーできている、というケースが多数あります。
今回、私たちが企画した「セットメーカー「部品加工事業」参入セミナー」は、
こうした船井総合研究所のセットメーカー向けコンサルティングの実績から企画させていただいたものです。
<セットメーカー「部品加工事業」参入セミナー>
日時:2022年 7月 6日(水曜日)13時~15時
2022年 7月12日(火曜日)13時~15時
※本セミナーはPCがあれば、どこからでもご参加いただけるオンラインセミナーです!
※上記2日程のうち、いずれかご都合の良い日程をお選びください!
↓↓↓「セットメーカー「部品加工事業」参入セミナー」の詳細・お申込みは、こちらから!
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/087453
<セットメーカー「部品加工事業」参入セミナー>
講座内容:
■第1講座
なぜセットメーカーは、部品加工ビジネスに取組むべきなのか?
・部品不足・資材不足への対策としての新規事業:部品加工ビジネス
・内製か、外注か、自社の得意領域で部品加工事業を伸ばす方法!
株式会社船井総合研究所 ものづくり支援室 ディレクター 片山 和也
■第2講座
セットメーカーの為の、部品加工事業ビジネスモデル構築の成功事例
・セットメーカーが、既存の人・設備・技術で部品ビジネスを伸ばすポイント
・新規優良顧客開拓のポイントと、新規外注先開拓のポイント
・様々な自動機・省力化設備メーカーにおける部品加工事業の成功事例
株式会社船井総合研究所 ものづくり支援室 マネージャー 外山 智大
■第3講座
本日のまとめ:セットメーカー 社長に今すぐ取組んでいただきたいこと
・装置業としての強みを活かした、部品加工事業参入のポイント
・これからずっとセットメーカーが国内で勝ち残るために必要なこと
株式会社船井総合研究所 ものづくり支援室 ディレクター 片山 和也
↓↓↓「セットメーカー「部品加工事業」参入セミナー」の詳細・お申込みは、こちらから!
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/087453
一人でも多くのセットメーカー経営者の皆様と、本オンラインセミナーでお会いできることを、
心から楽しみにしております。
ぜひ、ご参加をご検討ください。