新卒採用が良いのか?中途採用が良いのか?
また中期経営計画を絵にかいた餅ではなく、実際に具現化させる実行計画にするためには前回のコラムで述べた「ビジネスモデル」の策定と同時に、「人材戦略」が不可欠です。
そしてこの「人材戦略」とは、一言でいってしまうと新卒採用のことです。前回のコラムでもお伝えした㈱エス・エヌ・ジーでも、現社長になられてから新卒主体の採用に切り替えました。
よく「実際のところ、新卒採用と中途採用とどっちが良いのでしょうか?」という質問を受けます。私の答えは「新卒採用を中心としつつも、中途採用で良い人が来たら採る」ということです。
新卒採用が良い理由として、「まっさらな白紙の状態だから自社の文化に染めやすい」と言われる経営者の方も多いです。しかし中期経営計画の視点で言うと、それ以上に新卒採用でないと計画的に人員を増やしていくことができません。また現実問題として、中途採用の方が間接費は間違いなく上がります。中途採用の難しいところは、当人が求める人件費コストに対して、当人が有するスキルがそれに及ばないケースが多々見られる、ということなのです。
優秀な人材を採用するために:まずは自社採用サイトをつくろう!
いかに新卒採用を行い、また戦力化していくのかという具体的な話に関しましては、船井総研でも「採用ファースト経営フォーラム」という経営者向け勉強会がありますので、ぜひ無料お試し参加をご検討されると良いかと思います。
そして私が考えるに、優秀な人材を採用する具体的な第一歩は「自社採用サイト」をつくることです。
そもそも優秀な人間の定義とは、私から言わせると「会社に馴染んでくれて辞めない人材」です。ではどんな人材が辞めにくいのかというと、自社の価値観や文化に合った人材です。自社採用サイトをつくり自社の価値観や文化を発信することで、おのずと求職者の方は必ず自社採用サイト見ますので、「これは違うな」と思う人はそもそも応募してきませんし、「いいね!」と思った人は応募してきます。当然のことながら、自社に共感を抱いた人材を採用した方が、その後の育成もスムーズにいくことは歴然です。何より、自社採用サイトが有るのと無いのとでは、自社に対してのイメージが大きく変わることは言うまでもありません。
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